ミオンパシーって聞いたことありますか?ヨガやストレッチには馴染みのある方も初耳かもしれません。
ヨガやストレッチにお世話になっている私も、出張講座に参加するまで、聞いたことがありませんでした。
今回は、ミオンパシーを初体験談を書いていきます。
ミオンパシーってどんなもの?
腰痛や肩こりに悩まされている時、ストレッチやヨガを行うと体がすっきりして本当に気持ちいいですよね?
ストレッチやヨガを「さあやるぞ!」と気合を入れないまでも、凝りを感じるとなんとなく背中や腰をのばしたり首を回したりと、無意識に体をのばして不調を軽減しているのではないでしょうか。
しかし、この「ミオンパシー」は「のばす」のと逆に、筋肉を「ゆるませる」ことで、体調を整えていくものなのです。
「伸ばさないで緩ませる??」
この発想が斬新で、すごく驚きでした。
少し調べてみると、とても理にかなっている気がしました。
「ミオンパシー」は、1991年より、大阪府にある整体院、「いぎあ☆すてーしょん」さんが実践されてきたものです。
筋肉は負荷がかかると、筋肉や骨を守るために「収縮」します。筋肉が過緊張して血流が悪くなり腰痛や肩凝りなどの不調となります。
緊張で強張った筋肉を「体が欲するように」ゆるませることによって、筋肉の負荷による異常信号がリセットされ、不調を取り除くことができるのです。
難しい話になりますが、オステオパシーのストレイン・カウンター・ストレインという原理がベースになっているとのことです。
筋肉をゆるませる方法って?
まずは、筋肉の固くなっている場所を調べます。
グリグリと押してみて固い・痛い・気持ちいいなど違和感のある場所が固くなっているところです。
例えば、大腰筋。
なんと腰痛の原因の5割が、大腰筋が固くなっているからだそうです。
探る場所は、骨盤の前のでっぱり(上前腸骨棘)とおへその間ぐらいが大腰筋の真ん中ぐらい。
割と深いところです。
ここに鈍い感じや痛みがあると固くなっている証拠とのこと。
ゆるませ方法ですが、まず、右の大腰筋であれば、右手で大腰筋を押さえ、左手を前に倒し、違和感の消える場所を探していきます。
そして90秒、そのままの姿勢を保ちます。
90秒経ったら、ゆっくりと元の姿勢に戻します。
このように、ゆるませたい箇所に合ったポーズをとっていきます。
ちなみに、太ももの前側にある大腿直筋。一見関係なさそうなのに、ここの凝りが腰痛の原因の2割というから驚きです。
ゆるませた結果は?
ストレッチやヨガで、のばしたい筋肉を意識しながらのばすと、のばしている最中に「きもちいい!」となりますよね。
でも、ミオンパシーの場合は「きもちいい!」感覚がなく、ポーズをとっている最中の充実感がありません。
が、先にゆるませた方の側とこれからの側の筋肉の状態を触って比べてみると、明らかにゆるませた側の筋肉の方が柔らかくなっているのが分かります。
もともと、何回治療しても効果の出ない腰痛患者が、楽な姿勢でいたら痛みがなくなったという事象から研究された方法なので、特に何も感じないことは、当然のことといえば当然のことと言えるかもしれません。
くすぐったいのは痛いより悪い!
一番驚いたのは、腰の仙骨周り。
最初に仙骨周りの筋肉の緊張具合を押して調べた時、くすぐったい感じがしました。
この、「くすぐったい」という感覚ですが、凝りの程度は軽いと思いがちですが、実は相当固くなっている段階であり、強張り過ぎて麻痺している状態に近いとのこと。
強張りのレベルは、
ただ押されている感覚→痛い→痛気持ちいい→気持ちいい→くすぐったい→なにも感じない
という順で強張りが進行していくそうです。
そういえば、肩や肩甲骨の凝りが辛くて我慢できなくなってマッサージをしてもらう時、多くの場合、「腰も凝ってますよ」とか「腰の方が凝ってますよ」とよく言われます。
腰の方が、自覚症状がないぐらいのレベルまで凝ってしまっているということですね。
毎日の生活で、気軽に取り入れよう!
セルフ整体は毎日やる必要もなく、逆に筋トレと同じで、3日に一度ぐらいの頻度でゆるめる方がよいそうです。
いろいろな箇所を、日替わりで行うと、丁度よいローテーションになりそうです。
TVを見ながら、寝ころびながらとれる姿勢ばかりなので、日常生活にぜひ取り入れたいと思います。
本や動画などもあるので、腰痛で悩んでいる方は、一度実践してみる価値ありですよ!